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Deep into the South

Blues, Jazz & Country

Tony Furtado - The Bell (2015)

 アメリカを代表するbanjonist、Tony Furtadoが、新作を発表してた!(今、気付いた!)
 Crowd foundingで資金を集めて作成されたalbumで、minor labelを取り巻く経済状況の大変さを感じさせる。まぁでも無事に出来てよかった!!

 今回のalbumは、fiddleやaccordionを多用していてCountry Balladが中心。Rock色はかなり抑えられた感じ。定評のあるInstrumentalもちゃんと健在。
 彼の澄んだ声(顔に似合わず)が、Balladと非常に良く合う作品!(失礼w)


Tony's Furtado - New album - "THE BELL" - Kickstarter project

Sonny Landreth - Bound By The Blues (2015)

 ここ数年Bluesから遠ざかっていたSonny Landrethだが、ようやく、というかつに、Blues albumを発表した。くぅぅ~どれだけ待ったことか。

 Drum、base、guitarのsimpleな3 pieceの基本に戻っている。Gestもなし。今回はtraditional songのcoverもいくつか披露している。こういうのを待っていたんですっ!!

 Major路線に行こうとして何度も失敗している彼だが、やっぱり、Sonny Landrethは、こういった職人気質な作品が良くあっていると思う。彼のようなBlues Rockを演奏する存在は今ではとても貴重なのだから、凡百のmajor labelのようなRockを演奏するのではなく、彼独自の道をそのまま進んでほしい。
 今回のalbumは、まさにそうした期待に十分応えるものになった。Blues fanは必聴ですっ!!


Sonny Landreth - Where They Will (Album Bound By The Blues 2015)

Tony Furtado - Live at Mississippi Studios (2012)

 2012年に行われたTony FurtadoのLive at Mississippi Studiosの様子がYouTubeで公開されている。
 Tony FurtadoのLiveは、公式に撮影されたものが少ないので、かなり貴重な映像だ。しかも、久々のband編成での演奏だ。
 Bottle neckを使ったslide guitar playは必見!

・Official Trailer


Tony Furtado Band - Live at Mississippi Studios [Official Trailer]

・Golden


Golden (Broken) - Tony Furtado Band

・These Chains


Tony Furtado Band - Live at Mississippi Studios (These Chains)

・Bawds of Euphony


Tony Furtado Band - Live at Mississippi Studios- "Bawds of Euphony"

 

Tony Furtado - Live Gypsy (2003)

 自分が持っているalbumの中で最も好きな作品の一つ。ほんと、何年も聞き続けているのに全く飽きない。すべての曲がすばらしい。自分がRoots Musicにはまったきっかけの一枚でもある。

 Musicianについて少し説明しておくと、Tony Furtadoは、オークランド出身のbanjonist。
 Banjoは普通、Country Music、特にBluegrassの演奏で使われる楽器だが、Tony Furtadoの演奏は、その枠をはるかに超えている。
 Country、Bluegrass、Jazz、Blues、FolkといったあらゆるRoots Musicを横断し、さらにRockやFunkの要素を前面に押し出したaggressiveな演奏が特徴だ。彼の演奏は、古い伝統楽器としてのbanjoの印象を覆すのに十分なものだ。Banjoを使ってFunkを演奏する姿などホント度肝を抜かれる。

 またTony Furtadoはslide guitaristとしての評価も高く、速弾きと切れのあるpickingを特徴としている。古めかしく、あえてbottle neckを使って演奏しているのが、またカッコいい!(Albumのjacketに使われてる写真がまたいい!)

  2003年に発表したこの『Live Gypsy』では、彼のfusion styleのRoots Musicを前面に押し出している。Multi-genreを得意とするだけあって、このalbumでRoots Musicのすべての要素を知ることが出来る、といっても過言じゃないくらいだ。Roots Musicってこんなもの、というのが良く分かる作品。

 個人的には、Blues Rockの"The Ghost Of Blind Willie Johnson"、Funk Rockの"The Angry Monk"などが特におススメ!

 日本では全く無名なせいか、日本のAmazonでは、download版が販売されていない。なので、試聴は、アメリカのAmazonで。

www.amazon.com

*追記
 どうやらiTuneではdownload版が販売されているみたい。

Sonny LandrethとClifton Chenier - Roots Rockの接点

 Modern Zydecoと南部のDelta Bues、そして、Country調のCajun―――

 こうしたルイジアナの要素を色濃く反映したRoots Rockが、Sonny Landrethの曲の特徴だ。こうした彼の独特の音楽的世界観は、Clifton ChenierのModern Bluesの影響なしにはありえなかった。

 Sonny Landrethが幼少期を過ごしたのは、Bluesを肌身で身近に感じることのできるBluesの本場ルイジアナだ(生まれはミシシッピ州)。彼の音楽活動は、CajunやZydecoと呼ばれるルイジアナの伝統な地域音楽を演奏するところから始まった。

 その後、70年代から80年代にかけて、Clifton Chenierのband memberとして活動。Clifton Chenierが率いるRed Hot Louisiana Bandの唯一の白人memberだった。
 81年には初のsolo album『Blues Attack』を発表した。このalbumの収録には、Red Hot Louisiana Bandのmemberが参加している。

 Chenierが亡くなって以降は、John MayallやJohn Hiattのbandに参加。その頃から伝統的な音楽からは離れて、Southern tasteの強いRockを演奏するようになった。

 そして、90年代の後半から、再び、ZydicoやCajunの要素が強いRoots Rockを発表するようになり、ルイジアナの伝統的な音楽に回帰している。
 一度、Rock、Popular Musicを経て、こうして伝統的な音楽に根ざしたSonny LandrethのRoots Rockが生まれていった。

 Sonny Landrethにとって、Clifton Chenierは、地域の伝統的音楽から商業的な現代音楽へと両者を結びつける重要な接点だったと思う。


"Party Down" – Clifton Chenier & The Red Hot Louisiana Band Live 1977

Sonny Landreth - From the Reach (2008)

 2008年に発表した作品。
 Sonny Landrethが自分自身のlabelを立ち上げて、最初のalbumになった。初の独自labelということで、Sonny Landrethに関わりの深い多くのmusicianが参加している。Jimmy Buffett, Eric Clapton, Robben Ford, Vince Gill, Eric Johnson, Dr. John, Mark Knopfler, Nadirah Shakoorといった錚々たる面々だ。

 作曲の面では、2005年にアメリカ南東部、特にルイジアナ州に大きな被害をもたらしたハリケーンカトリーナの影響が色濃く窺える。ルイジアナの復興を願って作った作品という意味でも、彼にとって特別な意味を持ったalbumになっていると思う。

 全体としてmiddle tempoのRockが中心。BluesやCountry、Cajunといった要素は控えめ。
 下の動画は、2007年にCrossroads Guitar Festivalに出演した際のもの。Album『From the Reach』からの一曲、Überessoを披露している。これがまた神業的なguitar playだ。この一曲のためだけでもalbum買う価値あります!!


Sonny Landreth - Uberesso (at Crossroads Guitar Festival 2007)

Sonny Landreth - Levee Town (2000)

 Levee Townとは、堤防のある町という意味。もちろんNew Orleansのことだ。

 Sonny Landrethは今回の作品で、ニューオーリンズの音楽的要素を多く取り込んだRoots Rockを披露している。前作のSouth of 1-10は、彼のrootsであるルイジアナを主題にしたsouthern tasteのRockといった感じで、あくまでRock色の強い作品だったが、今回はまさにRoots Musicと呼ぶにふさわしい作品になっている。

 ニューオーリンズには、ZydecoやCajunと呼ばれるフランス音楽に由来したCountry Musicがある。Accordionを多用するところが非常に印象的な音楽なのだが、Sonny LandrethはそうしたFrench Louisianaの要素を曲の中に取り込んで、まったく自然な形でRockの中へと解消している。

 印象的な曲は、"The U.S.S. Zydecoldsmobile"。AccordionをmainにすえたRockで、まさにZydecoをRockにしたらこうなるだろうなと感じさせる曲。
     
 "Angeline"と"Deep South"は、Sonny Landrethには珍しくhorn arrangementsの曲。ルイジアナにもう一つ代表的な地域音楽として、brass band marchのSecond Lineと呼ばれる音楽があるが、これはその要素を反映した曲だろう。

 Country balladの"Love and Glory"も個人的に非常に好きな曲。ちなみにこの歌詞は、ルイジアナに伝わる古い伝承をモチーフにしている。 

 やっぱりRoots Musicは、多様な音楽的要素をmush upするところが面白いと思う。無理に組み合わせてかえって印象の悪くなる曲が多い中、Sonny landrethのLevee townは、間違いなくRoots Musicの傑作と呼べると思う。
 ちなみに、2000年発表の作品だが、2009年に未発表曲5曲を追加したExpanded Editionを発売している。


The U.S.S. Zydecoldsmobile