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Deep into the South

Blues, Jazz & Country

Tony Furtado - The Bell (2015)

 アメリカを代表するbanjonist、Tony Furtadoが、新作を発表してた!(今、気付いた!)
 Crowd foundingで資金を集めて作成されたalbumで、minor labelを取り巻く経済状況の大変さを感じさせる。まぁでも無事に出来てよかった!!

 今回のalbumは、fiddleやaccordionを多用していてCountry Balladが中心。Rock色はかなり抑えられた感じ。定評のあるInstrumentalもちゃんと健在。
 彼の澄んだ声(顔に似合わず)が、Balladと非常に良く合う作品!(失礼w)


Tony's Furtado - New album - "THE BELL" - Kickstarter project

Sonny Landreth - Bound By The Blues (2015)

 ここ数年Bluesから遠ざかっていたSonny Landrethだが、ようやく、というかつに、Blues albumを発表した。くぅぅ~どれだけ待ったことか。

 Drum、base、guitarのsimpleな3 pieceの基本に戻っている。Gestもなし。今回はtraditional songのcoverもいくつか披露している。こういうのを待っていたんですっ!!

 Major路線に行こうとして何度も失敗している彼だが、やっぱり、Sonny Landrethは、こういった職人気質な作品が良くあっていると思う。彼のようなBlues Rockを演奏する存在は今ではとても貴重なのだから、凡百のmajor labelのようなRockを演奏するのではなく、彼独自の道をそのまま進んでほしい。
 今回のalbumは、まさにそうした期待に十分応えるものになった。Blues fanは必聴ですっ!!


Sonny Landreth - Where They Will (Album Bound By The Blues 2015)

Bob Dylan - Highway 61 Revisited (1965)

 Highway 61 Revisitedは、Bob DylanがRock soundを確立したalbumとして評価がされているが、その後のRock musicの歴史を見ると、むしろ歌詞の方に革新的な意味をもたらした作品だと思う。

 作品のtitleにもなっている国道61号線は、Bluesにまつわる伝説のやたらと多い通りで、Robert Johnsonが音楽的啓示を受けたというのもこの通りだ。

 この意味深な通りの名を冠したこのalbumには、宗教的、社会的にさまざまな主題を複雑に入り組ませた歌詞が多く含まれている。一読しただけでは、何を言おうとしているのかまったく分からない謎めいたものが多い。だが、それらの複雑な表現は、単なる歌詞という領域を超えて「詩」として洗練されていて、まるで文学作品を読んでいるかのような気にさせられる。

 Rock musicは、Elvis Presleyの人気に代表されるように、50年代ごろから流行を見せているが、その歌詞の内容は、恋愛や若さへの賛歌が中心で、単純なものが多かった。一方、Folkは、protest songの中心になったように、複雑で知的な内容の歌詞が多く、社会性も強かった。
 Bob Dylanは、このアルバムでFolk songのような複雑な内容表現を含む歌詞をRockのrhythmに乗せることに成功している。しかも、それが極めて詩的に洗練された形でだ!

 このalbumにおけるBob Dylanの歌い方は、歌っているというよりも、叫んでいるかのようなstyleで、Talking Bluesの歌唱法にかなり近い。Melody軽視のこの歌唱法は、歌詞表現の幅を広げるために大きな意味を持った。そして、この歌唱法をRockの荒々しい演奏に見事に調和させるという奇跡的なことを、何気に同時に行っているのだ!
 Rockの歌唱表現の幅は、このalbum以降、飛躍的に広がっていった。

 前作のBringing It All Back Homeが非常に洗練された演奏だったのに対し、今回の作品は、聞いていてどうも荒削りというか、悪く言えば素人的、良く言えばRock的な荒々しさを感じさせる演奏だ。何か不協和音を聞いているような気になる。
 しかし、それが魅力の一つになっているのがこのalbumの面白いところだ。Keyboardを多用した演奏は、bandとしての音の幅を広げているし、popular songとして聞きやすいものになっている。

 Highway 61 Revisitedは、なによりもLike A Rolling Stoneが収録されているalbumとして有名だ。この曲こそ、複雑な主題を織り込ませた歌詞をRockという形で演奏することが可能であることを証明した曲だ。そして、Bob Dylanの初期を代表する商業的にも成功した曲だ。
 曲も演奏も、Bob Dylanの独特の歌唱もすばらしいが、なによりも歌詞が優れている。ホント曲よりも歌詞にシビレる作品だろう。


"Like a Rolling Stone" - No Direction Home: Bob Dylan

 下の映像はRolling Stonesによるcover。こちらもかなりカッコいい!


The Rolling Stones - Like A Rolling Stone - OFFICIAL PROMO

Bob Dylan - Bringing It All Back Home (1965)

"Bringing it all back home"
それを全て、うちへ持ち帰れ!

 Bob Dylanの数あるアルバムの中で、最も優れた作品はやっぱり、Bringing It All Back Homeだと思う。(個人的な感想で申し訳ないが。)

 Bob Dylanがelectric bandを率いて収録した初めてのalbumで、A面をelectric rock、B面をacoustic folkで構成している。Bob DylanがFolk singerからRock musicianへ移る過渡期の作品と評価されることが多いが、Folk、Rock、Bluesを融合させた独自の音楽を生み出した作品で、それ自体革新的なものだ。
 それは、1曲目のSubterranean Homesick Bluesを聞けば明らかだろう。この作品は古いTalking Bluesを現代風に解釈し直して、Rock Musicとして作り上げている。Bluesから現在のRap Musicへの橋渡しとなったような曲だ。

 この曲の歌詞を断片的に書いた用紙を次々と投げ捨てていくmusic videoが非常に印象的で、Bob Dylanといえば、この曲と映像が彼の代名詞になるほどだ。まぁこの時代にあの映像センスは、ほんと脱帽する。ともかくカッコいいです。


Bob Dylan 'Bringing It All Back Home'

Tony Furtado - Live at Mississippi Studios (2012)

 2012年に行われたTony FurtadoのLive at Mississippi Studiosの様子がYouTubeで公開されている。
 Tony FurtadoのLiveは、公式に撮影されたものが少ないので、かなり貴重な映像だ。しかも、久々のband編成での演奏だ。
 Bottle neckを使ったslide guitar playは必見!
・Official Trailer


Tony Furtado Band - Live at Mississippi Studios [Official Trailer]

・Golden


Golden (Broken) - Tony Furtado Band

・These Chains


Tony Furtado Band - Live at Mississippi Studios (These Chains)

・Bawds of Euphony


Tony Furtado Band - Live at Mississippi Studios- "Bawds of Euphony"

 

Tony Furtado - Live Gypsy (2003)

 自分が持っているalbumの中で最も好きな作品の一つ。ほんと、何年も聞き続けているのに全く飽きない。すべての曲がすばらしい。自分がRoots Musicにはまったきっかけの一枚でもある。

 Musicianについて少し説明しておくと、Tony Furtadoは、オークランド出身のbanjonist。
 Banjoは普通、Country Music、特にBluegrassの演奏で使われる楽器だが、Tony Furtadoの演奏は、その枠をはるかに超えている。
 Country、Bluegrass、Jazz、Blues、FolkといったあらゆるRoots Musicを横断し、さらにRockやFunkの要素を前面に押し出したaggressiveな演奏が特徴だ。彼の演奏は、古い伝統楽器としてのbanjoの印象を覆すのに十分なものだ。Banjoを使ってFunkを演奏する姿などホント度肝を抜かれる。

 またTony Furtadoはslide guitaristとしての評価も高く、速弾きと切れのあるpickingを特徴としている。古めかしく、あえてbottle neckを使って演奏しているのが、またカッコいい!(Albumのjacketに使われてる写真がまたいい!)

  2003年に発表したこの『Live Gypsy』では、彼のfusion styleのRoots Musicを前面に押し出している。Multi-genreを得意とするだけあって、このalbumでRoots Musicのすべての要素を知ることが出来る、といっても過言じゃないくらいだ。Roots Musicってこんなもの、というのが良く分かる作品。

 個人的には、Blues Rockの"The Ghost Of Blind Willie Johnson"、Funk Rockの"The Angry Monk"などが特におススメ!

 日本では全く無名なせいか、日本のAmazonでは、download版が販売されていない。なので、試聴は、アメリカのAmazonで。

www.amazon.com

*追記
 どうやらiTuneではdownload版が販売されているみたい。

Sonny Landreth - From the Reach (2008)

 2008年に発表した作品。
 Sonny Landrethが自分自身のlabelを立ち上げて、最初のalbumになった。初の独自labelということで、Sonny Landrethに関わりの深い多くのmusicianが参加している。Jimmy Buffett, Eric Clapton, Robben Ford, Vince Gill, Eric Johnson, Dr. John, Mark Knopfler, Nadirah Shakoorといった錚々たる面々だ。

 作曲の面では、2005年にアメリカ南東部、特にルイジアナ州に大きな被害をもたらしたハリケーンカトリーナの影響が色濃く窺える。ルイジアナの復興を願って作った作品という意味でも、彼にとって特別な意味を持ったalbumになっていると思う。

 全体としてmiddle tempoのRockが中心。BluesやCountry、Cajunといった要素は控えめ。
 下の動画は、2007年にCrossroads Guitar Festivalに出演した際のもの。Album『From the Reach』からの一曲、Überessoを披露している。これがまた神業的なguitar playだ。この一曲のためだけでもalbum買う価値あります!!


Sonny Landreth - Uberesso (at Crossroads Guitar Festival 2007)